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給食職員の声

  • hoikanakyoto
  • 2023年3月6日
  • 読了時間: 3分

補助金削減問題の影響で、またひとり、またひとりと、京都市で働くことに限界を感じている職員が増えてきています。それは保育士に限らず給食職員も同様です。


わたしたち保育園の給食職員は調理するだけの人と思われがちですが、決まった献立通りに調理しているわけではありません。

アレルギー食や宗教食の対応はもちろん、食材のかたさや大きさも子どもの成長に合わせて変化させています。


また、保育者の一員として1人ひとりの子どもと関わりながら仕事をしています。

食材に触れたり、栽培したり、時にはみんなでクッキングしたり、そんな日常の中で食べることの楽しさを伝えながら、子どもたちの育ちを豊かにするための生活力を育てています。


京都市の説明では、人件費の給与水準は変わらないように支給しているとのことですが、実際は勤続年数が長い職員が多い保育園ほど赤字経営になってしまうというこの実態をどうみているのでしょうか。赤字経営のため、昇給なし、一時金カットを余儀なくされた園がこんなにも多いのはなぜでしょうか。


現場では、子どもの豊かな育ちのための話し合いではなく、補助金問題の話で貴重な職員会議の時間が削られることもあります。これまで市もなんら問題視していなかった補助金の給食職員給与への使用が、問題になり、給食職員はとても厳しい状況に置かれています。3人いれば、1人は非正規でなければならないという制約もできました。


実際、今回の予算削減をうけて、運営が厳しいと長年働く栄養士が退職をよぎなくされた園もあります。人件費削減という理由で、容易に人手が減らされてしまうことに危機感をもってほしいです。提供するおかずが一品減ってしまったり、手作りおやつではない市販菓子の日が増えていったりと確実に質は低下していきます。


また、働く人が変わるということは、給食の味も変わってしまうということです。


食材の切り方、火の通し方、調味料を和えるタイミングなどは作り手の経験がものをいうからです。実際に職員が新しくなった保育園では、レシピ通りにつくっても全然食べてくれないという話もききました。



乳幼児期は安心できる場所や人を支えにしながら、食べる楽しさを学んでいきます。


補助金削減による影響で余裕のなくなった大人がせわしなく働く環境では、子どもたちの食べる意欲は減少します、それくらい子どもたちは変化に敏感です。


いつも近くに信頼できる職員がいる安心感が、子どもたちの育ちにとってどれだけ大切か考えてほしいです。ただの調理員ではなく、給食職員として働き続けるためにも、補助金削減の見直しを強く要求します。

 
 
 

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​保育は社会の要石!補助金戻せプロジェクト実行委員会

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